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生産者

Kitamura Seicha

農薬不使用をつらぬいて
なんと半世紀以上
北村製茶についてご紹介します

長崎県北松浦郡にある「北村製茶」では、農薬をまったく使わない栽培手法で茶畑を育んでいます。1970年代から国産オーガニックティーの生産に取り組んできた先駆者として広く尊敬を集め、長年の功績を讃えられて2012年には「黄綬褒章」を受章、園遊会に招かれています。

2016年から輸出をはじめ、EU基準や米国FDAに対応すべく、HACCP取得にも取り組んできました。そしてSGS(スイスに拠点を置く世界トップクラスの検査機関)での残留農薬基準もクリアされました。

刈払機を背負っての刈り取り作業や、手鏡で病害虫を探し出す虫取りなど、農薬不使用を実現するためには圧倒的な手間がかかります。その労を惜しまずオーガニックに取り組んできた結果、まさにグローバルスタンダードな安全性の高さが証明されたのです。

北村製茶の歩み

1954年から、人の手で山をひらき茶畑の開墾をスタート。六畳一間の小屋で暮らしながら、手探りで茶栽培を続けていました。「無農薬のお茶が飲みたい」という声を受け、1969年より農薬・化学肥料を使わない栽培を開始。当初は病害虫に悩まされ、収穫量も激減したそうです。それでも諦めず農薬不使用を貫き、独自の栽培方法を編み出しながら今日へといたりました。(写真:黄綬褒章)

【略歴】
1954年〜
初代・北村 親二が農地開墾のため入植。在来種茶と種まきを開始。 釜入り製茶機導入・委託加工や蒸製玉緑茶の製造をスタートする。
1969年〜
無農薬茶の栽培開始。その後九州茶業大会「蒸製玉緑茶の部門」入賞長崎県茶業大会「蒸製玉緑茶の部門」入賞などを経て、有機無農薬茶の販売を始めた。長男・北村 誠や次男・北村 正紀も就農。販売拡大のため、仕上工場の新設なども進める。
1987年〜
健康茶「十宝草」を開発し、商標登録。「有限会社 北村製茶」を設立した。生産量拡大のため、第二工場新設。新商品「お茶の粉砕々」のアイデアが認められ「長崎県知事奨励賞」を受賞。
1995年〜
第5回「日本農業パイオ二ア賞」「農林水産大臣賞」「全国開拓者連盟委員長賞」の3賞を受賞。長崎県北松浦郡佐々町にて、「認定農業者」第1号に認定された。
1997年〜
「環境保全農業推進会議会長賞」受賞。長男・北村 誠が「毎日新聞農業記録地区優良賞」受賞、および知事より「長崎農政ビジョン策定検討委員」に指名される。「長崎県技術開発委託事業」スタート。
2001年〜
長崎県初の「有機JAS」認定取得。「長崎県農業賞」「県知事賞」「農林大臣賞」に輝く。「長崎県エコファーマー認定」「食と農」知事特認事業により機能性食品開発に携わる。その後「長崎県茶業大会」において「功労賞」受賞。
2012年〜
「九州茶業大会」において「茶業功労賞」受賞。「秋の黄綬褒章」受章で拝謁を賜る。長男・北村 誠が「地域特産物マイスター」に認定され、のちに「全国環境保全型農業コンクール優秀賞」受賞。天皇皇后両陛下より秋の園遊会にお招きいただく。
2018年〜
「農林水産省全国担い手育成総合支援協議会共済」による「全国優良経営体表彰 6次産業化部門経営局賞」受賞。「農林水産省令和元年度未来につながる持続可能な農業推進コンクール生産局長賞」受賞。